ENHYPEN1 の曲「Karma」について、楽曲構成やタイトル・歌詞の意味/解釈、ダンスの有無やステージ映像など、曲にまつわる様々な情報を整理しまとめておきます。
この記事をご覧になった方が曲への理解度が高まり、Karma をより楽しんで聴かれると嬉しいです。
Karma を要約すると、こんな曲 (7分類)
「Karma」の曲を、基本情報・楽曲構成・パート配分・タイトルの意味・歌詞の意味/解釈・MV2の有無・ダンス有無の7分類でまとめました。
- 基本情報
韓国語の楽曲。4th ミニアルバム「DARK BLOOD」6曲目に収録。 - 楽曲構成
Aメロ→Bメロ→サビの流れにサビの短縮版のようなイントロとCメロ・大サビが配置された、パンクロック調の K-POP。音源(YouTube 公式チャンネル) - パート配分
ソンフン > ヒスン の順にパート配分が多い。 - タイトルの意味
タイトル「Karma」は、『業(ごう)』という意味。前世での善悪の行為によって、現世で受ける報いを指す。 - 歌詞の意味/解釈
前世から続く僕たちの繋がりは現世のこの瞬間が一番固く、来世もその先もずっと一緒にいようと、ファン(ENGENE)との絆を歌った曲。 - MVの有無
なし。 - ダンス有無
なし。
Karma の基本情報
「Karma」は、ENHYPEN の 4th ミニアルバム「DARK BLOOD」の6曲目に収録されています。
Karma の楽曲構成・パート分け
「Karma」の楽曲構成とパート分け(歌割り)を図にまとめてみました。

エレキギター・ベース・ドラムなどで奏でられる、ロックバンドのサウンドが痛快なパンク3ヒップホップ4ジャンルの曲です。
Aメロ・Bメロ・サビの基本的な流れに、サビの短縮版のようなイントロや、Cメロ・大サビが配置された豊かな構成になっています。
メンバーが1フレーズずつ歌を繋ぎ、全員で一緒に歌う部分も多いため、コンサート等で観客と一体になって盛り上がる曲といえそうです。

カムバック時のスペシャルショーケース5で、「この曲は『僕たちは前世から繋がってる運命だということを忘れないでほしい』というメッセージが込められた、パンクヒップホップジャンルの曲です」とヒスンが説明してくれました。
パート分けは、意外にもソンフンが一番多いです。
次いでヒスンのパート配分が多く、他のメンバーは同じくらいの比率になっています。
パート配分 |
---|
ソンフン > ヒスン > ジェイク・ジョンウォン・ニキ > ジェイ・ソヌ |
Karma のタイトル・歌詞の解釈
著作権の都合上、「Karma」の歌詞全てを書き出して説明することは難しいため、ポイントを絞って自分なりの解釈を綴っておきます。
タイトルは『業(ごう)』という意味
タイトルの karma は、サンスクリット語の karman が語源のようです。
karman は単純に「行為(action)」という意味で、原義に善し悪しを区別するニュアンスは含まれていません。
日本語では「業」という訳になり、『前世での善悪の行為によって現世で受ける報い』のことを指します。
良い行為も悪い行為も必ず自分に返り、繰り返される生命の中で積み重ねていくものと考えられています。
インド哲学や宗教から、因果応報6や輪廻7と深い結びつきのある言葉です。
우릴 연결한 피의 karma, So I don’t give a what
(作詞: Andrew Nicholas Love, Leong Mi Kim, Ji Eun Jeon, Si Hyuk Bang, Son Jong Heang, Young Min Yoon | 2023年 ENHYPEN [DARK BLOOD] の「Karma」から引用)
イントロを含めたサビ部分にある歌詞を引用させていただきました。
“우릴 연결한 피의 karma”(僕たちを繋げた血のカルマ)という形で、曲中に登場します。
血によって繋がっている「僕(たち)」と「君」は、同じ報いを現世で受ける関係であることを示しています。

ENGENE8 には GENE(遺伝子)という言葉も含まれているため、『血のカルマ』はメンバー同士だけでなく ENHYPEN と ENGENE の繋がりも示しているのではないでしょうか。
運命?カルマ?そんなの気にしない!
운명을 뭐라고들 부르건 I don’t give a what
(作詞: Andrew Nicholas Love, Leong Mi Kim, Ji Eun Jeon, Si Hyuk Bang, Son Jong Heang, Young Min Yoon | 2023年 ENHYPEN [DARK BLOOD] の「Karma」から引用)
우릴 연결한 피의 karma, So I don’t give a what
시공을 건너서 개연성을 넘어서
너의 송곳니에 묶인 날부터 oh
I don’t give a what
イントロの歌詞を引用させていただきました。
最初の2行は “운명을 뭐라고들 부르건 I don’t give a what”(運命を何て呼ぼうが そんなのキョーミないし)“우릴 연결한 피의 karma, So I don’t give a what”(僕らを繋げた血のカルマ、てかマジどーでもいい)という意味です。
I don’t give a what. は若者(Z世代)が使うスラングで「そんなの気にしない、そんなのどうでもいい」という無関心や興味がないようすを表す言葉のようです。

一般的に what の部分には卑俗な単語(s*it や f*ck など、* の記号は伏字として使用)が入るのですが、what という代名詞に置き換えられています。
I don’t give a what. と思うようになったのは “너의 송곳니에 묶인 날부터”(君の牙に縛られた時から)とされています。
「Bite Me」の歌詞で『君のものだという証拠』として首を噛んで欲しいと綴られていたのを思い出すと、僕の想いが通じた(両想いになった)後の関係性であることがわかります。
固く結ばれて、ほどけない僕たち
아무리 풀어봐도 풀리지 않을걸
(作詞: Andrew Nicholas Love, Leong Mi Kim, Ji Eun Jeon, Si Hyuk Bang, Son Jong Heang, Young Min Yoon | 2023年 ENHYPEN [DARK BLOOD] の「Karma」から引用)
매듭 위 매듭으로
묶인 우리 둘 (ooh-hoo)
함께 지내왔던 어떤 세상보다 단단해 (ooh-hoo)
떨어지지 않아 (이번 세상) 오늘 이 순간
2番Aメロの歌詞を引用させていただきました。
2・3行目は “매듭 위 매듭으로”(結び目の上の結び目に)“묶인 우리 둘”(縛られた僕たち2人)という意味です。
僕たちの強固な結びつきを比喩した表現で、1行目に “아무리 풀어봐도 풀리지 않을걸”(いくら解こうとしても きっと解けない)とその状態が示されています。

蝶結び(Shoelace knot)した後の輪の部分をひと結びすると、解けにくくなりますよね(Double shoelace knot)…そんなイメージでしょうか。
続く2行は “함께 지내왔던 어떤 세상보다 단단해”(共に過ごしてきたどんな世界よりも固い)“떨어지지 않아 (이번 세상) 오늘 이 순간”(離れられない (現世) 今日この瞬間)という意味です。
輪廻の思想が綴られている部分で、前世でも繋がりがあったけれど現世の『この瞬間』が一番固く繋がっていると表現しています。
来世もその先も…永遠に一緒だよ
다음 생에 그다음 생도
(作詞: Andrew Nicholas Love, Leong Mi Kim, Ji Eun Jeon, Si Hyuk Bang, Son Jong Heang, Young Min Yoon | 2023年 ENHYPEN [DARK BLOOD] の「Karma」から引用)
널 반드시 찾아갈게
다음 생에 그다음 생도
영원히 함께
Cメロの歌詞を引用させていただきました。
1・3行目は “다음 생에 그다음 생도”(次の人生も その次の人生も)という意味です。
未来(来世)に渡る壮大なスケール感で、ここにも輪廻の思想が表れています。
“널 반드시 찾아갈게”(必ず君を捜しに行くよ)、“영원히 함께”(永遠に一緒に)と、まるで恋人に囁くような甘いフレーズが続きます。
깊숙하게 너의 심장 안에
(作詞: Andrew Nicholas Love, Leong Mi Kim, Ji Eun Jeon, Si Hyuk Bang, Son Jong Heang, Young Min Yoon | 2023年 ENHYPEN [DARK BLOOD] の「Karma」から引用)
나를 영원히 묶어둘래 oh, yeah
(넌 그대로 있어줘)
1番Bメロの歌詞を引用させていただきました。
先の2行は “깊숙하게 너의 심장 안에”(深く君の心臓の中に)“나를 영원히 묶어둘래”(僕を永遠に縛っておきたい)という意味です。
君ではなく僕を『縛っておく』という利他的な表現で、相手の胸の内に自分の存在を色濃く残したいという想いが感じられます。
“넌 그대로 있어줘”(君はそのままでいて)というフレーズは、今の良好な関係をこのまま守りたいという僕のささやかな願いなのかもしれません。

2番Bメロでは “넌 나에게 기대어”(君は僕に寄り添って)ともあり、「ずっと ENGENE でいてね」(オタ卒・推し変しないでね…!)というメンバーからのメッセージと受け取りましょう。
Karma に MV はありませんでした…
調べてみましたが、残念ながら「Karma」には MV が見当たりませんでした。
「DARK BLOOD」のタイトル曲9は「Bite Me」であり、「Karma」は収録曲としてプロモーション用の映像はなさそうです。

Karma にダンスはありませんでした…
調べてみましたが、残念ながら「Karma」にはダンス映像が見当たりませんでした。
ワールドツアー ‘FATE’ や ‘FATE PLUS’ でのセットリストに含まれていたようですが、ダンスの振り付けが用意されていたわけではなく、ステージ上を移動しながら歌うスタイルだったようです。

Karma のステージ・関連映像
YouTube のコンテンツなどで披露された「Karma」のステージ映像や関連映像について、いくつかピックアップして引用しておきます。
スペシャルショーケース (2023年5月22日)
まずは、スペシャルショーケースからの映像です。
Weverse10 の YouTube 公式チャンネルで、パフォーマンス部分を切り出した動画が公開されています。
[WePick] ENHYPEN – Karma
🗓2023年5月22日Weverse
バンドの生演奏によるステージで、「Attention, please!」からの流れのまま自由に動き回るパフォーマンスとなったようです。
大サビでは吹上花火も上がり、派手な演出がされています。
初披露で自分のパートの歌い出しが遅れるメンバーもみられますが、それすら気にならない勢いや和やかな雰囲気がこの曲にはあります。
2023 Weverse Con Festival (2023年6月28日)
こちらは、2023 Weverse Con Festival の映像です。
韓国ソウルのオリンピック公園内にある KSPO DOME で、2023年6月10日・11日の2日間にわたって開催されました。
ENHYPEN は、2日目の6月11日に出演したようです。
‘Karma’ Stage Cam @ 2023 Weverse Con Festival
🗓2023年6月28日ENHYPEN Official YouTube
No. | タイトル |
---|---|
1 | Drunk-Dazed |
2 | Blessed-Cursed |
3 | FEVER |
4 | Bills |
5 | Karma |
6 | Sacrifice (Eat Me Up) |
7 | FATE [VCR] |
8 | Bite Me |
ステージ奥に設けられた大きなスクリーンには、古いオーディオ機器やスピーカーのような映像が流れています。
衣装は黒いビーズで装飾された深紅のジャケットに、黒のインナー(サテン地)・パンツ姿といった大人っぽいスタイルでした。
曲に合わせて炎を上げる演出(フレイムジェット)もあり、音楽フェスならではの迫力あるステージになっています。
HIGHWAY (2023年11月29日)
続いて [2023 ENniversary] のコンテンツである、ミュージックトークショー「HIGHWAY」からの映像です。
「Karma」はセットリストの最後(動画の中盤)で披露されています。

『ENGENEに聴かせたい曲』をメンバーが1曲ずつ選んだようで、「Karma」はヒスンが選んだ曲のようです。
[2023 ENniversary] ‘HIGHWAY’:Karma(9′37″~11′07″)
🗓2023年11月29日ENHYPEN Official YouTube
1番サビから始まり、Cメロ・大サビへ繋げて歌っています。
Cメロの最後 “영원히 함께”(永遠に一緒に)のフレーズを、ジョンウォンが「ENGENE と一緒に!」と歌詞を変えて歌っていました。
大サビに入ってすぐにヒスンがロングシャウトの格好いいアレンジを加えているので、皆さんぜひお見逃し(お聴き逃し)なく!🎤
Karma 応援方法 (2023年7月24日)
ステージ映像ではないですが、メンバーが考案した「Karma」の応援方法が YouTube の公式チャンネルで公開されています。
メンバーが各々デコレーションした LIGHT STICK(ENGENE 棒)を持って、実際にリズムに乗りながら掛け声を説明してくれています。
‘Karma’ 応援方法
🗓2023年7月24日ENHYPEN Official YouTube

メンバーが楽しそうに掛け声しているので、観ているこちらもすぐに覚えられそうです💓リズムの乗り方に癖があるのも面白い🤭
掛け声のアドリブは大歓迎だそうです。LIGHT STICK を振るのも忘れずに!
2番サビ~Cメロまでの間奏では拍手を、Cメロ最後のフレーズは大声で叫んで欲しいそうです。
この動画に関連し、事前に応援方法を考えている動画もありましたので、以下にリンクを貼っておきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ENGENE 予備軍の方は、ENHYPEN の曲「Karma」について多少なりともご理解いただけましたか?
また先輩 ENGENE の方は、私の整理した「Karma」の関連情報について間違いありましたら、ご指摘いただけると助かります。
⚰ Special Thanks 🩸
アイキャッチ画像:Emmanuel Ikwuegbu 様 @ Unsplash
「MV はありませんでした…」「ダンスはありませんでした…」のイメージ画像:Mudassar Iqbal 様
埋め込み動画のサムネイル画像:Jan Alexander 様・andresilva5 様
@ Pixabay
ENHYPEN(エンハイフン/エナイプン):BELIFT LAB(HYBE LABELS)所属の7人組 K-POP アイドルグループのこと。
↩︎MV(エムヴィ):Music Video(ミュージックビデオ)の略。
↩︎パンク・ロック(Punk rock):1970年代半ばから発生したロックのスタイルのひとつ。ロックンロールへの回帰志向があり、スリーコードを中心とした簡素なスタイルで、反体制的なメッセージを歌うことが多い。
↩︎ヒップホップ・ミュージック(hip hop music):リズミカルな音楽のジャンルの一つ。ラップなどで、リズムやセリフを同じ調子でテンポよく繰り返すのが特徴。
↩︎ショーケース(showcase):新しいアルバムや新人歌手などを、ファンやメディア関係者に対しお披露目するイベントのこと。
↩︎- 因果応報(いんがおうほう):人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。 ↩︎
- 輪廻(りんね):命あるものが何度も転生し、人だけでなく動物を含めた生類として生まれ変わること。 ↩︎
ENGENE(エンジン):ENHYPEN のファンを指す言葉。
↩︎タイトル曲:K-POPにてミニアルバム等が発売されるとき、そのアルバムの代表作となる1~2曲を指す。
↩︎Weverse(ウィバース):株式会社 WEVERSE COMPANY(ウィバース カンパニー)が運営する、韓国のファンコミュニティ・プラットフォームのこと。
↩︎
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