ENHYPEN1 の曲「BLOSSOM」について、楽曲構成やタイトル・歌詞の意味/解釈や関連映像など、曲にまつわる様々な情報を整理しまとめておきます。
この記事をご覧になった方が曲への理解度が高まり、BLOSSOM をより楽しんで聴かれると嬉しいです。
BLOSSOM を要約すると、こんな曲 (7分類)
「BLOSSOM」の曲を、基本情報・楽曲構成・パート配分・タイトルの意味・歌詞の意味/解釈・MV2の有無・ダンス有無の7分類でまとめました。
- 基本情報
日本語の楽曲。日本 3rd シングル「結 -YOU-」3曲目に収録。ABEMA の恋愛番組「恋する❤週末ホームステイ 2023夏」のエンディング曲。 - 楽曲構成
Aメロ→Bメロ→サビの流れにCメロや大サビが配置された、バラード調の J-POP。音源(YouTube 公式チャンネル) - パート配分
ジェイ > ジョンウォン > ジェイク・ソヌ の順にパート配分が多い。 - タイトルの意味
タイトル「BLOSSOM」は、樹木に咲く『花』という意味。 - 歌詞の意味/解釈
- 1番Aメロは、恋愛番組のシチュエーションと ENHYPEN デビュー時の状態を表している
- 2番Aメロは、ENHYPEN のグループ名を連想する歌詞になっている
- サビ部分の中盤では、ファンに向けて恋心に似た想いが綴られている
- サビ部分の終盤では、恋愛番組のカップル成立と K-POP アーティスト・ファン間の密接なつながりを表現している
- MVの有無
なし。 - ダンス有無
なし。
BLOSSOM の基本情報
「BLOSSOM」は、日本 3rd シングル「結 –YOU-」の3曲目に収録されています。
また次節に示す ABEMA3 の番組放映に合わせ、2023年8月2日の0時からデジタル先行配信されました。
ABEMA「恋する❤週末ホームステイ 2023夏」のエンディング曲
「BLOSSOM」は ABEMA が配信するオリジナル恋愛リアリティ番組4「恋する❤週末ホームステイ 2023夏」(以降、「恋ステ」と略)のエンディングテーマ曲となっていました。(2023年8月1日~9月19日、全8回)
「恋ステ」の出演者は、高校生の男女です。素人だけでなく、芸能事務所に所属している子も含まれています。
彼らが会えるのは、限られた期間の週末のみ。特定の場所に集まって一緒に過ごし、お互いの仲を深めていきます。(2023夏は2週間の週末、沖縄が舞台)
視聴者は番組のMCやゲストと共に、出演者の恋模様を見届けることになります。

「Tamed–Dashed [Japanese Ver.]」も Abema の番組で挿入歌に使われており、再びお声が掛かったようでありがたいです🙏
BLOSSOM の楽曲構成・パート分け
「BLOSSOM」の楽曲構成とパート分け(歌割り)を図にまとめてみました。

エレクトロニック・ダンス・ミュージック(Electronic Dance Music、略してEDM)のジャンルで、電子音で作られたメロディーです。
Aメロ→Bメロ→サビの流れにCメロと大サビが配置された、J-POP スタイルのバラード曲になっています。
イントロからジェイの高音が映え、ゆったりとしたテンポでサビへと向かいます。
サビ部分ではハーモニーが美しく、切ない感情が見事に表現されています。
パート分けとしてはジェイが一番多いです。
次いでジョンウォン、ジェイク・ソヌの順で、パート配分が多くなっています。
| パート配分 |
|---|
| ジェイ > ジョンウォン > ジェイク・ソヌ > ヒスン > ニキ > ソンフン |
BLOSSOM のタイトル・歌詞の解釈
著作権の都合上、「BLOSSOM」の歌詞全てを書き出して説明することは難しいため、ポイントを絞って自分なりの解釈を綴っておきます。
タイトルは『花』という意味
まず英語のタイトル「BLOSSOM」ですが、日本語にすると名詞では樹木に咲く「花」という意味があります。

動詞では「咲く、開花する」のほかに、人やものが「成長・発展し魅力的なものになる」という意味もあるようです。ENHYPEN のグループ名に通じるものがありますね。
一つの夢を分け合って
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
君と咲かせる愛の花
Always with you, ah
(Fall in love) 君への愛が 愛が
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
ゆらゆらゆらゆら
(Fall in love) 花びら舞って巡るように
Your love, your love, your love, your love
Cメロ後半と、サビ序盤の歌詞をそれぞれ引用させていただきました。
花について具体的に示されている部分で、『愛の花』というような表現があります。
直前に「君と咲かせる」とあるので、お互いの想いが通じ合ったことを表現していそうです。
また「ゆらゆらゆらゆら」や「花びら舞って」という歌詞と、タイトルである樹木の花 “BLOSSOM” から、日本人であれば自然と『桜』を連想しますね。

「ゆらゆらゆらゆら」と “Your love, your love, your love, your love” が韻を踏んでいて、粋な歌詞になっています。
BLOSSOM の関連映像の章で「HIGHWAY」のコンテンツ動画を引用しますが、ジェイクの発言に注目してみました。
오늘 ‘BLOSSOM’ 불러썸?
[2023 ENniversary] ENHYPEN (엔하이픈) ‘HIGHWAY’
(今日「BLOSSOM」を歌ったの?)
ソンフンに対して「BLOSSOM」に発音が似ている “불러썸” を重ねてダジャレを言ったのですが、この “불러썸” という言葉を深読みしてみました。
動詞の “부르다” は「歌う」の他に「呼ぶ、招く、叫ぶ」などの意味があり、類語の “불러오다” には「引き寄せる、呼んでくる」などの意味があります。
また “썸” には、韓国語のスラングとして「恋愛関係に近いあいまいな関係」という意味があるようです。
「BLOSSOM」にハングルを(強引に)あてると、実は片思いの関係を手繰り寄せる・両想いに近づけるというメッセージが込められているのかもしれません。
「恋ステ」とデビュー時の状態
会えない時間が不安を残した
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
心の中には温もり感じてた
手は届かない 前にはいない
でもすぐ側に
いるような この感覚
君に触れている
1番Aメロの歌詞を引用させていただきました。
この歌詞が「恋ステ」の週末しか会えないという状況と、ENHYPEN というグループがコロナ禍で誕生しファンに直接会えなかった状態の両方をうまく表現しています。
| 不安 | 安心 |
|---|---|
| 会えない時間が不安を残した | 心の中には温もり感じてた |
| 手は届かない 前にはいない | でもすぐ側に いるような この感覚 |
不安と安心の感情が交互に綴られ、心の揺らぎが見えるようです。
サビ部分の「ゆらゆらゆらゆら」という歌詞にも繋がっていそうですね。
それでも最後は「君に触れている」と、確信した僕の強い想いを汲み取ることができます。
影響し合う「君」と「僕」
I make you, you make me
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
笑顔も涙も共に yeah
I make you, you make me
歩き出そう 君と二人で
次に、1番サビと大サビの終盤にある歌詞を引用させていただきました。
“I make you, you make me” は直訳すると、「僕が君をつくり、君が僕をつくる」という意味です。
長所を伸ばし短所を補い合うなど、お互いが影響し合って成長していく関係性を表しています。
「互いに支え合って」や「互いに手を取り合って」と意訳できそうです。
「恋ステ」でのカップル成立を想像させる歌詞でもあり、ENHYPEN(アーティスト)と ENGENE5(ファン)の関係性を思わせる歌詞でもあります。

「笑顔も涙も共に」なんて、キリスト教式で神父が述べる口上『結婚の誓い』にも少し似ていますよね?(健やかなるときも、病めるときも…)
SNSで繋ぐ恋心のような想い
繋ぎ続ける 僕たちの hypen
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
結ばれた縁 途切れることない
会えない時間が 深めた絆
蕾は育ち 咲いた愛
2番Aメロ、前半の歌詞を引用させていただきました。
「僕たちの hypen」の後に「結ばれた縁(en)」と続くので、どうしてもグループ名を連想しますね。

「結ばれた」という歌詞からは、3rd シングルのタイトル「結 -YOU-」も含まれていそうですね。
「会えない時間が 深めた絆」という歌詞からは、コロナ禍でファンとなかなか対面できなかった彼らが、Weverse6 をはじめとする SNS を通じて交流を深めていたことが思い浮かびます。
I’m falling
(作詞: Christopher Golightly, Daisuke Shikata, Kentz | 2023年 ENHYPEN [結 -YOU-] の「BLOSSOM」から引用)
Falling for you
This is for you
1番サビ・大サビの中盤、2番サビでは最後の歌詞を引用させていただきました。
全て英語ですが、”I’m falling”(恋をしている)“Falling for you”(君に恋をしている)“This is for you”(この想いを君に)という意味です。
とてもまっすぐな感情表現ですね。
SNS でのやり取りを通じて『世界中にいる ENGENE に会いたい』という恋にも似た想いが ENHYPEN のメンバーに芽生えていたのでは…と勝手な想像が膨らみます🤭
BLOSSOM に MV はありませんでした…
調べてみましたが、残念ながら「BLOSSOM」には MV が見当たりませんでした。
「結 -YOU-」のタイトル曲7は「Bite Me [Japanese Ver.]」であり、「BLOSSOM」は収録曲としてプロモーション用の映像はなさそうです。

BLOSSOM にダンスはありませんでした…
調べてみましたが、残念ながら「BLOSSOM」にはダンス映像が見当たりませんでした。
ワールドツアー ‘FATE’ 日本公演(2023年9月14日)でアンコール曲として披露されたようですが、ダンスの振り付けが用意されていたわけではなく、昇降式のステージで立って歌うパフォーマンスになっていました。

BLOSSOM の関連映像
ENHYPEN のワールドツアー ‘FATE’ のようすや、コンテンツ動画で披露された「BLOSSOM」の関連映像について、次に引用して紹介しておきます。
HIGHWAY (2023年11月29日)
まずは [2023 ENniversary] のコンテンツである、ミュージックトークショー「HIGHWAY」からの映像です。
「BLOSSOM」は、セットリストの6曲目で披露されています。
[2023 ENniversary] ‘HIGHWAY’:BLOSSOM(7′08″~8′20″)
🗓2023年11月29日ENHYPEN Official YouTube
1番Aメロは省略されましたが、イントロに加え1番Bメロからサビまでの歌唱でした。
歌い始めは、ジェイクとソンフンがマイクを向けてジェイを煽っています。(02z8 のじゃれ合い💚🧡💙)
この曲を選んだのは、ソンフンでした。日本でだけ歌ったので、もっと多くの ENGENE に聞かせたいという想いからのようです。
また、セットリストの中でクールダウンする意味でも、切なくてしっとりするこの曲を選んだと説明しています。

タイトルは『花』という意味の節でも触れましたが、ソンフンにダジャレを勧めるジェイクがまったく相手にされず可笑しいです(デンデンズの空気感🦮🐧)
エピソード動画 (2024年1月9日)
次に、東京ドームで行われたワールドツアー ‘FATE’ について、コンサートの裏側を収めたエピソード動画です。
ENHYPEN の YouTube 公式チャンネルにて公開されています。
[EPISODE] FATE in 東京 コンサートスケッチ(18′53″~)
🗓2024年1月9日ENHYPEN Official YouTube
ENGENE による「BLOSSOM」の大合唱…とても素敵な歌声ですね!
ステージ上で、メンバーも感動して涙を流していたことがわかります。
東京ドームの舞台にアーティストとして立つことを夢見ていたニキにとっては特に、感慨深い公演になったのではないでしょうか。

舞台裏ではジョンウォンも「久しぶりに泣きました」と素直に話していました。ジェイに「本当に大泣きしてたよ」といじられて、ジョンウォンがムキになって反論しているのがとても愛おしいです。
ショート動画1 (2023年9月16日)
こちらはショート動画【その1】です。
ENHYPEN の YouTube 公式チャンネルにて公開されています。
先にご紹介したエピソード動画を切り抜き、短く編集したような映像になっています。
BLOSSOM with ENGENE🌸🌸
🗓2023年9月16日ENHYPEN Official YouTube
ショート動画2 (2025年7月16日)
こちらはショート動画【その2】です。
ENHYPEN の YouTube 公式チャンネルにて公開されています。
ゆらゆら🌸
🗓2025年7月16日ENHYPEN Official YouTube
ソヌが1人で出演し、イントロから1番Bメロまでを歌っています。
(できればソンフン&ヒスンのパートも歌って欲しかったですね🥺)
公演でファンサービスをするような、手を振る仕草がとても可愛らしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ENGENE 予備軍の方は、ENHYPEN の曲「BLOSSOM」について多少なりともご理解いただけましたでしょうか?
また先輩 ENGENE の方は、私の整理した「BLOSSOM」の関連情報について間違いありましたら、ご指摘いただけると助かります。
I’m glad there’s a reaction.
🧵 Special Thanks 🪡
アイキャッチ画像:emmanma 様 @ 写真AC
「MV はありませんでした…」「ダンスはありませんでした…」のイメージ画像:Mudassar Iqbal 様
埋め込み動画のサムネイル画像:andresilva5 様
@ Pixabay
ENHYPEN(エンハイフン/エナイプン):BELIFT LAB(HYBE LABELS)所属の7人組 K-POP アイドルグループのこと。
↩︎MV(エムヴィ):Music Video(ミュージックビデオ)の略。
↩︎Abema(アベマ):株式会社ABEMATVが運営する、動画配信サービスのこと。
↩︎- リアリティ番組:特定の台本や演出がなく、出演者の自由な行動や人間関係などを映し出す、ドキュメンタリー形式の番組をいう。 ↩︎
ENGENE(エンジン):ENHYPEN のファンを指す言葉。
↩︎Weverse(ウィバース):株式会社 WEVERSE COMPANY(ウィバース カンパニー)が運営する、韓国のファンコミュニティ・プラットフォームのこと。
↩︎タイトル曲:K-POPにてミニアルバム等が発売されるとき、そのアルバムの代表作となる1~2曲を指す。
↩︎02z(コンイズ):ジェイ・ジェイク・ソンフンのケミ名。3人が同じ2002年生まれであることから、韓国語で 0 を意味する “공”(こん)と、2 を意味する “이”(い)を合わせたもの。
↩︎



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