ENHYPEN1 の曲「Forget Me Not」について、楽曲構成やタイトル・歌詞の意味/解釈、ダンスの見どころや関連映像など、曲にまつわる様々な情報を整理しまとめておきます。
この記事をご覧になった方が曲への理解度が高まり、Forget Me Not をより楽しんで聴かれると嬉しいです。
Forget Me Not を要約すると、こんな曲 (7分類)
「Forget Me Not」の曲を、基本情報・楽曲構成・パート配分・タイトルの意味・歌詞の意味/解釈・MV2の有無・ダンス有無の7分類でまとめました。
- 基本情報
日本語の楽曲。日本 1st シングル「BORDER: 儚い」3曲目に収録。また、日本 1st アルバム「定め」9曲目にも収録。TVアニメ「RE-MAIN」のオープニング主題歌。 - 楽曲構成
Aメロ→Bメロ→サビの流れにイントロ・アウトロやCメロが配置された、エレキギターで始まる爽やかな J-POP。音源(YouTube 公式チャンネル) - パート配分
ヒスン > ジェイク > ソヌ > ジョンウォン の順にパート配分が多い。 - タイトルの意味
タイトル「Forget Me Not」は『私を忘れないで』という意味。(TVアニメとの繋がりがありそう) - 歌詞の意味/解釈
周囲の時間が流れる中で、自分だけ留まっているような、夢を追う若者が抱く焦燥感を表している。ENHYPEN としても、夢であったアーティストの道を歩んでいくといった意気込みが含まれている。 - MVの有無
なし。 - ダンス有無
なし。
Forget Me Not の基本情報
「Forget Me Not」は、ENHYPEN の日本 1st シングル「BORDER: 儚い」の3曲目に収録されています。
また、日本 1st アルバム「定め」の9曲目にも収録されています。
TVアニメ「RE-MAIN」のオープニング
日本で初めてのオリジナル曲となっており、TVアニメ「RE-MAIN」のオープニング主題歌となっていました。
「RE-MAIN」はテレビ朝日系列の深夜枠で、2021年7~10月まで放映されていたようです。
水球3を題材とした、スポーツ系青春アニメのようです。(全12話)
ちなみに、アニメのタイトルの語源となっていると思われる remain という英単語は動詞で、同じ場所に「留まる」や「残る」などの意味となります。
あらすじ、声優陣から見る期待度
「RE-MAIN」の主人公は、清水みなとという男子高校生のようです。
元々は中高一貫校に通っていて、中学では水球部のエースだったようですが、交通事故に遭い長い昏睡から目覚めると、中学時代の記憶を失っている(!)という設定になっていました。
学校も内部進学ができず、一年遅れで別の高校へ再入学…と、すごく波乱万丈な人生です。
入学した高校の、弱小水球部に入部するところからストーリーが展開していくようですね。
『一年遅れで別の高校へ再入学』というシチュエーションが、ジェイの人生と重なりますね。(ジェイは、自己都合だと思いますが)
アニメの作画としての美しさもさることながら、キャラクターの声優陣も気になるところです。
タレントとしてメディア露出もある木村 昴さん、「鬼滅の刃」竈門炭治郎の声優として有名な花江 夏樹さん、「SLAM DUNK」流川楓の声優として有名な緑川 光さんなどが起用されていて、制作陣の意気込みが感じられる顔ぶれとなっています。
そんな中でオープニングを歌うアーティストとして抜擢された ENHYPEN、すごく期待されていると思えませんか?
アニメのキャラクター達と ENHYPEN メンバーの世代が同じなので、世界観にマッチした違和感のない主題歌となっているに違いありません。
Forget Me Not の楽曲構成・パート分け
「Forget Me Not」の楽曲構成とパート分け(歌割り)を図にまとめてみました。
イントロはエレキギター音で格好良く始まり、元気で弾けるような青春を思わせる爽やかな楽曲です。
構成はオーソドックスですが、イントロ・アウトロ部分にコーラスを置き、大サビ前のCメロで変化を設けています。
パート分けとしてはヒスンとジェイクが並んで多いです。
次いでソヌ・ジョンウォンのパート配分が多く、他のメンバーは同じくらいの比率になっています。
パート配分 |
---|
ヒスン > ジェイク > ソヌ > ジョンウォン > ソンフン > ジェイ・ニキ |
Forget Me Not のタイトル・歌詞の解釈
著作権の都合上、「Forget Me Not」の歌詞全てを書き出して説明することは難しいため、ポイントを絞って自分なりの解釈を綴っておきます。
タイトルは『私を忘れないで』という意味
まずタイトルの「Forget Me Not」ですが、英語で『私を忘れないで』という意味です。
植物の勿忘草の英名となっています。
語源については中世ドイツの悲恋物語からきており、川の岸辺に咲いている勿忘草の花を、騎士(甲冑を身に着けている)が恋人のために摘もうとして足を滑らせ命を落としてしまい、騎士が最期に残した言葉とされています。
アニメの主人公が中学時代の記憶を失っていることから、『私を忘れないで』という想いの対象は自分自身に向けられたものと理解するのが良いのかもしれません。
昨日・今日・明日
昨日と違う自分へ
(作詞: Ryo Ito, The Answer, Tetsunori Kotani (pka Barbora) | 2021年 ENHYPEN [BORDER: 儚い] の「Forget Me Not」から引用)
今日の空へ叫べ
明日の希望抱いて
この胸に forget me not
イントロ・アウトロの両方で使われている歌詞を引用させていただきました。ステージ上ではジェイクとソヌが担当しています。
単に音として聴いていると気付きにくいですが、文字として並べてみると「昨日」「今日」「明日」という単語が、時系列に並べられていました。
成長過程である若者の一日一日は、すごく大事で意味があるように思えますね。夢を追う日々を大切に過ごそう、そんな想いが込められている気がします。
「雨の匂い」は、ペトリコール
雨の匂いが近づく なぜか切なくて
(作詞: Ryo Ito, The Answer, Tetsunori Kotani (pka Barbora) | 2021年 ENHYPEN [BORDER: 儚い] の「Forget Me Not」から引用)
過ぎゆく夏の午後 取り残されたままの僕
次に、2番Aメロの歌詞を引用させていただきました。ジェイク・ソンフンのパートです。
「雨の匂い」というフレーズがあり「近づく」と表現されているので、その場ではなく他の場所で降っている雨の匂いが伝わっているものと想像します。
「切なくて」という気持ちになるのが、夏の午後に降る夕立をイメージすると、夏の終わりの出来事なのかもしれません。
ところで、雨の匂いには名前がついていて、降り始めの匂いは “Petrichor”(石のエッセンス)、雨上がりの匂いは “Geosmin”(大地の匂い)というそうです。
この歌詞は前者のペトリコールを意味していると思われます。
また「過ぎゆく」夏の午後に対して「取り残されたままの僕」という対比があり、時間が流れている中で動けないで留まっている(ように見える)自分と、それに対する焦燥感が感じられます。
アニメのタイトルに繋がるイメージがありますね。
夏の午後はたいてい気温が上がるため暑くて気怠く、頭が働かない状態になることが多いですよね…そんな時にボーっと見つめなおす自分自身。特に学生時代などは、より強く感じることがあるかと思います。
アーティスト活動への想い
想いのたけ 越えてゆけ
(作詞: Ryo Ito, The Answer, Tetsunori Kotani (pka Barbora) | 2021年 ENHYPEN [BORDER: 儚い] の「Forget Me Not」から引用)
一瞬に詰め込んだって
届かない群青の空 僕ら求めてる
想いのたけ 泣いた分だけ
この声が尽きるまで
「前に進む」と叫ぶよ
見果てぬ夢の続き forget me not
全てのサビに共通する歌詞を引用させて頂きました。
このサビ部分の「届かない群青の空」や「前に進む」というフレーズを聴くたびに思い出されるのは、「空へ歩み出すよ」という「Given–Taken [Japanese Ver.]」の歌詞です。
当然、水球を題材とするアニメをイメージすると、屋外プールに浸かって水面から見える景色は空であると思いますが、ENHYPEN 自身のアーティスト活動を示す内容でもあると思っています。
「Drunk–Dazed」の歌詞「逆さに立っている」から紐解くと、「空」は練習生が目指す『アーティスト』側の世界を示しているといえます。
「思いのたけ」の『たけ』は漢字で「丈」となり、意味としては「思いのある限り・全て」を指す言葉です。
練習生時代に味わった喜怒哀楽の全ての感情を越えて、夢であったアーティストの道を歩んでいくといった想いが込められているように見えます。
メンバーは歌いながら、壮絶だった I-LAND での出来事を思い浮かべているのかもしれませんね。
Forget Me Not に MV はありませんでした…が、
調べてみましたが、残念ながら「Forget Me Not」には MV が見当たりませんでした。
「BORDER: 儚い」のタイトル曲4は「Given-Taken [Japanese Ver.]」であり、「Forget Me Not」は収録曲としてプロモーション用の映像はなさそうです。
TVアニメ「RE-MAIN」のオープニング映像が公開されていますので、次にリンクを貼っておきます。
こうして聴くと、ENHYPEN も立派なアニソン5歌手ですね!
TVアニメ「RE-MAIN」オープニング ノンクレジット映像
🗓2021年7月4日EMOTION Label Channel
Forget Me Not にダンスはありませんでした…が、
調べてみましたが、残念ながら「Forget Me Not」にはダンス映像が見当たりませんでした。
ワールドツアー「ENHYPEN WORLD TOUR ‘MANIFESTO’ in JAPAN」(2022年11月1日~2023年1月22日)でのセットリストに含まれていたようですが、ダンスの振り付けが用意されていたわけではなく、ステージ上で移動するようなパフォーマンスになっていたようです。
「EN_Clip」と題されたショート動画が、YouTube の公式チャンネルで公開されていましたので、以下にリンクを貼っておきます。
横浜アリーナ(神奈川県)でのステージ映像のようです。回転するステージに乗って歌を披露しているのが分かります。(0′32″~)
[EN_Clip] Forget Me Not(MANIFESTO in 神奈川)
🗓2022年11月21日ENHYPEN Official YouTube
Forget Me Not のステージ映像
「Forget Me Not」は残念ながら、公式映像がほとんどありませんでした…。
オンライン・ショーケース (2021年7月13日)
日本デビューのオンライン・ショーケース7として披露された映像です。
背後の巨大なスクリーンには青空と海の映像が映し出され、その後で海沿いの電車の車窓から見える風景(CG)が映し出されていました。
Forget Me Not(日本 オンライン・ショーケース)
🗓2021年8月10日ENHYPEN Official YouTube
前章で綴った通りダンスの振り付けは無く、椅子に座って歌う場面や、立ってマイクスタンドを使って歌うスタイルを取っています。
床に倒された状態のマイクスタンドをメンバーが一斉に足で立たせるシーンが格好良いので、是非ご確認ください。(1′51″~)
衣装も青系のシャツにジーンズスタイルで、爽やかな印象を与えています。
ジョンウォン・ジェイク・ニキの笑顔が多めで、ダークでクールなコンセプトの楽曲が多い ENHYPEN としては、普段のステージではお目にかかれない貴重な映像になっています。
2番Aメロのニキパートでメンバー全員が椅子に座り、Bメロのジェイパートでジェイが椅子から立ち上がり中央に歩いていくのですが、その時のニキの行動にご注目ください。(1′43″~)
一度ジェイの表情をうかがった後で、右手が動いているように見えます。
ニキはよくパフォーマンス中にメンバーのお尻を叩くことがあり、この時もジェイのお尻を叩いていたのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ENGENE8 予備軍の方は、ENHYPEN の曲「Forget Me Not」について多少なりともご理解いただけましたでしょうか?
また先輩 ENGENE の方は、私の整理した「Forget Me Not」の関連情報について間違いありましたら、ご指摘いただけると助かります。
Special Thanks 🙌
アイキャッチ画像:kidsnews.hu 様
埋め込み動画のサムネイル画像:Jan Alexander 様・Gerd Altmann 様・andresilva5 様
@ Pixabay
コメント
FATE PLUS 日本公演で「Forget Me Not」がセットリストに再び追加されていましたね!初めての日本語オリジナル曲でもあり、感慨深い一曲です。